閑話その弐
子供をだしに・・・・・
何処までお話いたしましたかの、そうそう、いかにして拙者の防具代を、御台所に出さ
せるかでござったの。(小細工&悪巧みをつかって)
しかし金子に関してはきびしいからの〜、そうやすやすとはひっかからないだろうの〜
ここは子供たちをだしに使うしか手がなさそうでござるの。
なにせうちの御台所は、自分の子供だけにはひじょうに甘いと、 ご近所の評判ござるから。
将を射んと欲すればなんとやら
父 「あ〜これ、けい之介 ひろ之進、ちとここへまいれ」
けい之介「はい、父上およびでございますか」
ひろ之進「あ〜い」
父 「うむ、どうだ学問の方は、頑張って精進しておるか」
けい之介「はい」 「あ〜い」
父 「うむ よろしい、しかし学問もだいじだがやはり武士の子は
武術も学ばねばならぬ、明日から剣術部に入りなさい」
けい之介「わたくしもひろ之進も、かけっこ部に入っておりますが」
父 「かけっこ部なぞやめなさい、武士の子は剣術と相場がきまって
おる
足なんぞ速くなくても・・・飛脚になるわけではあるまいし
よいかわかったの」
けい之介「わかりました明日から剣術部に入門いたします」
父 「うむ 聞分けの良い子じゃ、ひろ之進もわかったの」
ひろ之進「あ〜い〜」
父 「では母上にお願いにいくといたそう、ついてまいれ」
父 「これ奥、ちとはなしがある」
御台所 「金子ならございませんわよ」
父 「金子のはなしではない、実は子供たちがどうしても剣術を習い
たいと申しての、拙者はとめたのだが」
けい之介「父上話しがちが・・・」
父 「しーっ、おまえはだまっておれ、奥どうだろうかの」
御台所 「まー剣術を、よろしいじゃございませんか男らし
くって、やはり武士の子は文武両道でないと」
父 「拙者のときとぜんぜんちがう」
御台所 「えっ、なにかおっしゃいました」
父 「いや何ももうしておらぬ、しかし剣術をならうには多少金子が
いるのだが」
御台所 「えーえーよろしゅうございますとも、いかほど
十両?二十両?おいくらですの」
父 「拙者のときとぜんぜんちがう」
父 「まあそうじゃの拙者の分まで入れて二十両くらいかの」
御台所 「はいはいわかりました明日にでも用意しておき
ます」
父 「しめた」
御台所 「えっ、なにかおっしゃっいました」
父 「あーいやいや、ではさっそく明日にでも藩の剣術指南役の
先生にあいさつに行くことにしよう」
金子をもらってしまえばこっちのもの、やはり子供たちには、砂糖と蜂蜜をまぜて
シロップをかけたくらい、あま〜い母親でござるの。
ではまた明晩
これは作り話ではなく実話なんですよ〜(すこーし作り話もあるかな)
ほんと苦労しました防具代を出してもらうのに。子供に甘いというのが命取りでしたね
ちなみに、私と子供の剣道具一式で、180.000円位かかりました。
ではまた明晩
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