閑話その四

大手術&闘病記


さてどこまでお話ししましたかの、そうそう頚椎屁留煮亜になって手術を受ける所まで


でござったの。



手術前にはいろいろやることがあっての、寝たまま食事する稽古やら寝たまま



おしっこする稽古、それとあそこの毛剃り


看護婦さんがやってきて「はい毛を剃りましょうね」となれた手つきでやってくれる


いままで何人もやっているので慣れたもんでござる。



拙者は生まれて初めての経験、おまけに足は大開脚状態はずかしゅうござった


拙者の小太刀くんを、右にふり左にふり、きれいさっぱりつんつるてん、風呂に入っ


て見てみると意外とかわいいもんである。



それとT字帯なるものを購入するように言われた。T字帯?なんでござろう


さっそく売店に購入にいくと、なんてことはないふんどしござった。


拙者はTバックみたいなものを想像していたのだが。


さっそく試着してみるとなんと横から丸見えではないか
金太君と小太刀君が。


これは恥ずかしいのーみっともないのー、おまけにつんつるてんだからのー


さて手術前夜、小心者の拙者はなかなか寝付くことが出来もうさんじゃった


看護婦さんが眠り薬をくれたのだがいっこうにねむくならない一睡も出来ずに夜が明


けた

朝、看護婦さんがぶっとい注射器をもってやってきおった


なにをするのじゃと聞いたところ、
浣腸しますとのこと、容赦なくけつにぶちこまれ


悶絶、脱兎のごとく厠へ駆け込む。


手術の二時間位前に痛い注射を一本、意識朦朧となる。その後素っ裸にされて


手術室へ、手術台にのせられた後はまな板の鯉ならぬ豚、すーっと意識がなくなる






ぱっと目が覚めるとそこは病室のベッドの上、医者と看護婦さん家族の顔が見える



「ponytailはん、だいじょうぶでっか、足動きまっか手も動かして

 みなはれ」


両手両足ともちゃんと動く


「だいじょうぶみたいでんないいですか絶対首動かしたら

 あきまへんで〜」



これからが地獄のはじまりでござった



寝返りをうつことが出来ない


寝たままおしっこをすることが出来ない



首の両脇に土嚢みたいなものをつんで動けないようにしてある


その状態がなんと10日間も続き申した


おしっこはどんなに頑張ってもすることができず、
小太刀君に管を通して


出してもらい申した(これは非常に痛いまさに大悶絶ものである一日5〜6回

            10日間 50〜60回やり申した)





何日かすると金太くんと小太刀くんがひりひりしてきもうした


いそぎ看護婦さんを呼び診てもらうと、なんとかぶれているとのこと、薬をぬってもらう


また何日後かに奥がきたのでみてもらうと



「まああなた、倍ぐらいに大きくなっておりますわよ

 いつもこれくらいあればよろしいのに〜」


なにをばかなことを言っておるのだこやつは、もともと小さいみたいではないか


ためしにさわってみると、で でかい



金太くんと小太刀くん金太くんと小太刀くん


ぐらいになっているではないか


おまけになんか硬くかちかちになっておる、さわっていたらべリッとはげてしまった


見てみるとなんと金太くんの形をしたかさぶたみたいなものであった


デスマスクならぬ「金太マスク」


「ふーむ こんなかたちをしておるのか」


と、みょうに感心する。


せっかくだから看護婦さんにもお見せすると思いっきり笑われてしまった



ちなみに小太刀くんも同じ状態であった。


二三日すると腫れも引き、元の大きさに戻り申した。






奥はとても残念がっておったがの





手術後15日めでようやくベッドから起き上がれるようになリ申した


しかし起きるためには、こるせっとなるものを装着しなければならず、これを着けると


寝違えたロボコップみたいな動きになってしまいはなはだ不便な代物でござった


便秘になり申した、それも超頑固な便秘に・・・・・出ないのでござる。


それまでの拙者は、快食・快眠・快便でござった、ところが何日たっても便意を催さな


い、しかたなく薬を飲む、すると翌朝出るには出るのだが快便とは程遠いもので


なにか食中毒にかかり下痢をしたときのような不快な気分でござった。


しもの話ばかりで申し訳ござらぬ本題にもどりもうそう


起き上がれるようになってから、懸命にリハビリに励み、三ヵ月後晴れて退院する事


が出来申した。


退院するときに医者殿が




「剣術の稽古は半年間は禁止でっせ」


「半年間もでござるか」


「あたりまえでんがな首の骨削ってるんやで

 絶対禁止」





がっかりし申した、すぐにでも稽古をはじめたかったのに半年間禁止とは。


いたしかたない、その間は見取り稽古でもすることに致そう・・・・は〜あ


結局、八ヶ月後に稽古を再開する、入院期間をいれると十一ヶ月間のブランク


しかし、この出来事が私の剣道人生を、大きく変えてしまうことになろうとは


知る由もなかった。








                    ではまた明晩


                    
            頚椎ヘルニアとは
詳しくは説明できませんが、首の骨と骨の間にある軟骨みたいなものが飛び出し

神経を圧迫する。私の場合は5番目と6番目の間でした。


症状はいろいろあって、私の場合は頭痛・首筋の痛み、吐き気・嘔吐が一年くらい

前からありました。歩行困難になることも。足が早く出ずプールの中を歩いているような

感じでした

また剣道の稽古中に突かれると、
左手に電気がはしったような妙な痛みがあり、竹刀を

持てなくなることももありました。

完治するには手術しかないみたいで、けっこう
あぶない手術らしいです。

私は剣道を続けたかったので、一か八かの覚悟で手術をうける決断をいたしました

手術方法は

神経を圧迫している軟骨を削りとり、腰骨をその部位にくさびみたいにさしこむ、骨が

くっつくまでは絶対動いてはならず、二週間は寝返りもうてません

これは大変つらく気が変になりそうでしたが、家族や看護婦さんの励ましのおかげで

なんとかのりきることができました。



術後の経過
頭痛・吐き気・嘔吐はいっさいなくなりました。

足は若干違和感があり走ったりは出来ません、すり足も速くは出来ません。


左手小指に若干しびれが残っていますが、さほど気になりません

首筋がたまに痛くなるときがありますが、そのときは一時間ほど横になってから

稽古をするようにしています


私が手術を受けたのは十数年前のことであり今はもっと楽な方法があると思います。







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