閑話その七

病気のよろず屋

さて、今宵はなにをお話しいたしましょうかの


あまりおもしろくはござらぬが、拙者の闘病記でもお話ししましょうかの


以前、肝の病で倒れたことはお話ししましたの、それと頚椎へるにあの手術のことも。


その後五年ほどは何事もなかっったのじゃが、来ましたのついに・・高血圧

なにせ拙者


でぶで、塩辛いもん好きで、ラーメンの汁は最後の一滴


まで、タバコは日に三箱、これで健康にいいわけがありもうさん


椅子に座れば梃子でも動かず、一日中うだうだしている状態であったからの〜。



その日は妙に体調がすぐれず、久しぶりにお医者殿のところへ診察に行き申した


血液を採り、血圧を測ると上が１７０、下が１１０　ＣＴを撮ると要再検査


血液検査の結果は、中性脂肪、総コレステロール、肝機能すべて×であった


医者殿が


「こりゃあきまへんな、あんた剣道禁止やで」


「またですか」


「死んでもいいんやったらやってもええで」


「いや、まだ死にたくは・・・・・」


「だったらいう事聞きなはれ、薬だしとくさかい」


「へえ、おおきに」


「このままやったら間違いなく脳梗塞か心筋梗塞で


　死ぬで、いやほんまに、用心しなはれや」


薬を山のようにもらい申した


ようやく


「稽古始めてよろしおまっせ」


許可がおりたのは半年後のことでござった・・・・・が、しかし


稽古を再開してから数ヵ月後、再び定期検診を受けてみたら


「あきまへん、肝臓がたがたや　即刻入院」


「通院ではだめでござろうか」


「あかん、それに血糖値も高い、入院しなはれ」


はーぁこれで三度目の入院でござる


入院→稽古→入院→稽古→入院→？


まあ多少は自業自得という感じではあるが、どうなっておるのだ拙者の体は。


入院してから詳しく検査してもらったところ、以下の病名が発覚し申した


高脂血症・高血圧・甲状腺なんとか・胆石・糖尿病


超頑固な便秘・肝機能障害


さすがに気落ちし申した


たしかに、タバコは相変わらず三箱吸うし、食事は肉・肉・肉だし、夜食もする


甘いもんも食べる、う〜ん病気になるはずでござる。まさに自業自得。


さて入院してみると、毎日点滴、採血,拙者、注射は大嫌いでござる


気も小さいがナニも・・・・もとい、血管も小さい。


今までの最高は八回失敗という記録がござる。注射の時間はたびたび逃げ回り


院内放送で呼び出されるという不良患者でござった


一ヶ月余りの入院生活を経て無事退院。


入院中も稽古は続けており申した、うぉーきんぐと称してすり足の稽古、


剣道形の稽古（病院の屋上で）など、いつでもすたんばいおーけー


入退院のくり返しに懲りて（早く気づけ）、生活習慣を大改革する事に


いたした。


まず食生活を、肉・肉・肉から魚・野菜・野菜に変え、夜食も厳禁・甘いもんは


絶対禁止、たばこも三箱から二箱半に（たいしてかわらんか）


いやー苦しゅう御座った。


特に甘いもの、すーぱーの菓子売り場を買いもせんのにうろうろ、不審人物に


見られたのではなかろうか。


しかしこれも剣道を続けるため、必死に耐え申した。


なにしろ拙者から剣道とってしまえば、ただの病気持ちの


中年おやじ、抜け殻で御座るからの。


いましばらくは、がまん・がまんでござるよ。








　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ではまた明晩





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