閑話その十四

『合同稽古会の段』




なぜじゃ〜〜

拙者が何をしたというんじゃ

あんなに楽しみにしていたのに・・・・一ヶ月以上も前から。

稽古着・袴も新調し、竹刀も新品、眼鏡までも

それが・・・それが・・・・・
どうしてじゃ〜

肝心要の当日にインフルエンザに罹りおった

子供の頃、遠足や運動会当日に必ず熱を出す

バカな奴がおったが

まさにそれ

それもいい年こいた中年おやじが

バカ丸出し

前兆はあった

前日の稽古会で咳が止まらんかった

体もだるかったし

まぁ 毎年恒例の花粉症じゃろうと

たいして気にもせんじゃった



稽古会当日の朝目覚めると

体が、ポッポッポッ〜あきらかに熱がある

やばい

仕事場でふーふーいっておると奥が

「あなた、稽古会は二時からでございましょう
それまで家でお休みになっておられたら」

(そばでふーふーやられると鬱陶しいの)


「う〜む そういたそうかの」

しかし昼になっても一向に下がる気配なし

熱を計ってみると
38.5

これはやばいと、急ぎ医者殿の所へ


「先生 風邪でござろうか」

「検査せんとわかりまへんがな ひょっとしたら
インフルエンザかもしれまへんで〜 イヒヒ」


鼻の中に綿棒をつっこまれ待つ事20分

「髪結はん インフルエンザでんな〜」

「二時から稽古会があり申す なんとかなりませぬか」

「なにあほな事言ってまんねん 皆にうつりまっせ」

「どうしても?」

「あかんと言ったらあ・か・ん
薬だしとくさかいちゃんと飲んどいてや〜
ほな お大事に〜 さいなら」




む、無念じゃ〜



這うようにして武道館へたどり着くと

拙者のマスク姿を見て

猫熊殿と國手殿お内儀が

「どうなさいましたか」

「インフルエンザじゃ」


「まぁ 可哀想に」


って
目が笑っておるではないか

それもちょっと逃げ腰になって

薀蓄斎先生には
「修行がたりん」

と叱られるし

八相会の仲間には

「遠足前に必ず熱を出す子供」

とか

「そばによらないで」

とか

み〜なニヤニヤ笑っておる
薄情な奴らめ

猫熊殿にいたっては

「わはははは 
インフルエンザ
わはははは
それはそれは残念な
わははははは
やはり日頃の行いが
わはははははははは



ぶったたいてやりたい


稽古前にお集まりいただいた方々へ

お礼のご挨拶

ほんと、嬉しゅうござった

拙者のような者の呼びかけに賛同していただいて

しかし皆が稽古しているのを見ると

拙者もやりたくて一人悶々としておった

お察しくだされ



第二道場も

盛り上がったらしい

行ってないのでわからないが

おおよそ察しはつく


絶対拙者のことをネタにしているに違いない

翌日、熱でフーフーいっているところへ

猫熊殿から電話

「わははははは
どうですか具合は
なに、まだよろしくない

わははははは
昨日は盛り上がってござる
ご貴殿を酒の肴に
(やっぱし)

わははははは
いや〜楽しゅうござった

わはははははははは









糖尿にしてやる

でも皆さんが喜んでくれて

とても

嬉しい

参加して頂いた

れん・やすさんと子供さん達

Hiroさん

誠さん

剣道ママさん

予定をキャンセルしてまで参加してくれた

パンダさん

そして八相会の仲間達

本当にありがとうございました

またこのような機会を作りたいと思います

その時まで、稽古に精進いたしましょう






日本一ついていなかった髪結閑太郎より
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