閑話その十六

おかま

別に私がおかまだというのではない

ホモでもないし

ゲイでもないし

ましてやニューハーフでもない
(ホモとかゲイとかどこが違うんだろう?)

おかまに惚れられたというお話

今を去る事28年前

まだ私が厚顔紅顔の美少年だった頃

とある洋装店に勤めておりました

その日は週に一度の隣の市までの出張の日

お客さんの家を次々と回り仕事に精を出しておりました

ある一軒の家に行った時のこと

「すぐ済むから車に乗っていていいよ」と社長

暫く待っていたら社長が

脱兎のごとく

飛び出してきた・・・血相変えて

「髪結、お前行ってくれ」

「えっ」

「いいから、お前いけ洋服の注文だ」

「あっ、はい」

おかしいな〜注文はいつも社長が受けるのに

「ごめんください〇〇洋装店ですが」

「はーいちょっとまってね」と野太い声
(西川のりおを思い出してください)

出てきたのは厚化粧したごっつい男

おもわず腰が引けましたね

三歩ほど後ずさり

話には聞いていましたが、見るのは初めて

なにせ28年も前ですからおかまなんて

非常にに珍しい時代でした

現在みたいに


「わたしゃ、おかまよ」

なんて堂々と言える時代じゃなかったんです

さて、意を決して部屋に上がってみると

生地とメジャーと採寸帳が散乱している

察するに

生地とデザインまでは決めたが

採寸の段階になって逃げたって訳?

覚悟をきめて

「寸法をはからせていただきます」

「うふっ」

ゾクッ

鳥肌立ちそう

肩幅とか袖丈は問題ないんですよ




問題なのは







前から抱きつく格好になる

しかも相手はおかま

絶対何かしてくるハズ

人生最大のピンチ



案の定寸法を測っている間中

触りまくられましたね

Bのときはハグされちゃいました

Wのときは髪を撫でられ・・・
ゾクゾクッ

Hのときは首筋を・・・
ゾクゾクゾクッ
(エッチではありませんヒップです)




小学生のとき

裸足で蛇をふんじゃった時以来の

ゾクゾクゾクッ


パンツの中にゴキブリが入ってきて金太くんにしがみつかれた時以来の


ゾクゾクゾクッ



終るやいなや

脱兎のごとく

一目散に

全力疾走で


逃げ出した事は言うまでもありません


一週間位は立ち直れなかったです



でも

今みたいな綺麗なニューハーフのおねえちゃんだったら・・・


やばかったかも


あ、冗談ですよ


わたしは至って





ノーマルな男ですから















コップを持つと小指が立っちゃうの

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